2017-11-11

忠右衛門がゆく

その16 我が家にて5

「あなた、お仕事は」 時計を見ると、もういつもならば仕事に行くために家を出ている時間だった。 「行ってくる、忠右衛門のこと、宜しくね」 「はい、任せてください」 忠右衛門は、ぐっすりと眠っている。
忠右衛門がゆく

その15 我が家にて4

忠右衛門は、心身ともに、疲れている様に見えた。無理もない。記憶を無くしただけでなく、知らない時代に独り、放り出されたのだから。 「休んだ方が、いいわ」 妻は、居間に布団を敷いた。忠右衛門に、少し休むことを勧める。